スーパースターへの道 in カンボジア

『星』に手を伸ばせ!!たとえ届かなくても in カンボジア

オカマ犬“さそり”が見つめる、スーパースターを目指すカンボジアの若者たちの青春

miss you

カンボジアは少しずつ、暑い時期へと向かっています。

日中の気温が、日に日に、40度に近づいてきました。

 

最近、ロイは見知らぬ人に

「あっ!ロイだ!」

と言われたそうです。

「いやー、俺も有名になったなー」

 

・・・ロイが、自分の知り合いの顔を忘れているという可能性も、多いにあるね

 

 

突然ですが、私は来月、CSAを離れることを決めました。

 

離れるといっても、みんなとの「同棲」を解消する、という意味です。

そして私は、完全にCSAの運営からも外れます。

そして、CSAの運営も、ポラリックス、ボリャさん、ヤンに任せることにしました。

 

最近、色々なことが重なって

 

“このまま私たちが彼らの側にいるのは良くない”

 

と感じる瞬間があったのです。

 

良い意味でも、悪い意味でも。

 

 

またそれについては、最後の日に記録しようかと思うのですが

運命の神様が「今こそお互いに自立のチャンス」と

合図をくれたように思った瞬間がありました。

 

私とカミナリ親父のゴールは

「いつか皆と別れる日」

でした。

 

皆が独り立ちして、お互いに「平等に」支え合える関係になること

 

それが目標でした。

 

それが、私においては、思ったより早めにそういうチャンスがやってきました。

 

カミナリ親父は、同棲解消後も毎日CSAに通いますが

私はもう、毎日、皆と会う生活は終わりです。

私は、私とカミナリ親父、そして二匹の犬との人生のために、新たな生活を始めます。

 

皆にその話をした日

 

みんなはビックリした顔をしましたが

一人、私の目を見て深く頷く男がいました。

 

ノリです。

 

正直、この決断は、ノリがいるからこそ出来た決断でもあります。

 

今やノリは、誰もが認めるリーダー

強く、優しく、信頼できる男です。

安心して、なんでも相談できる男です。

 

「おれ、やってみるよ。」

 

ノリは何も言わなくても、全ての意図をくみ取ってくれる。

 

ボリャさんは、素直になれない女性です。

でも、ノリの前では素直になれる。

決して偉そうにしたりせず、優しくお茶目に話すノリになら、素直に従えるのです(笑)

そして、強がっているけど、本当は弱くて優しい女性です。

 

「レナさんが、私たちのことを心配して、疲れる気持ち、わかります。

でも、もう大丈夫です。心配しないで。レナさんの仕事にフォーカスしてください。

私たち、頑張ってやってみます。」

ボリャさんは、サソリが私たちと共にこの家を去ることにショックを受けていました。

 

ヤンは、きっと大丈夫です。

冷静で、自分の仕事を愛する、おおらかで優しい男だからです。

 

ティーは、ちょっと心配です。

機嫌次第でコロコロと変わるティーの態度

あの悪いクセが出ないことを願っています。

 

一番に心配なのは、リンです。

新たな恋に夢中なリンは、まるで今や別人です。

仕事はちゃんとするけれど、今はただ、時間をこなしているだけ

FacebookなどSNSの投稿もおかしくなってしまって

いろんな人から「リンはどうした?」と問い合わせがくるほど

しかもリンは、解っています。

今、自分が前と変わってしまったことを

それを負い目に思うリンは、カミナリ親父にやたらとプレゼントをくれるようになりました。

リンからプレゼントをもらう度に、心が痛む。

“変わってしまった自分を見捨てないでいてくれて、ありがとう”

おそらく、そういう気持ちでいるのだということが

彼のSNSを見てもわかります。

 

リン

本当の愛ってのは、そういう事じゃないんだよ

どうやったら君に伝わるだろう

 

 

サソリは、もう解り始めています。

新しい変化が訪れることを

誰もが寂しさを抱えながら、必死に次のステップに行こうとしてることを

サソリは解っています。

 

クジラは、カミナリ親父と一緒にいれればそれでOK!と思っています(笑)

 

ロイは、私が家を出る、と言った時に、

目を真ん丸にして「えーーーーー!」と言いました。

でも、その直後に

「レナとケンの部屋は、俺が使いたい」

と言ってきて、大笑いしてしまいました(笑)

 

でも、今日、ロイは私とカミナリ親父にこう言いました。

「どこの村に引っ越すの?」

「え?村??村じゃないよ。こっからバイクで10分か20分くらいのとこよ」

「なんだぁ、そうかぁ。サソリはどうするの?」

「私たちと一緒に、引っ越すよ」

「えっ、そうなの?サソリ、俺の部屋で寝てもいいよ。ウンチしたって、いいよ。」

そして、ロイはこう言ってくれました。

 

「あい みしゅ ゆー、ママ」

 

カミナリ親父が、思わずこう言いました。

「ロイは、なんで、こんなに真っ直ぐに寂しいって言えるんだろう。

ロイは、ずりぃな。」

ロイのおかっぱ頭をグシャグシャと撫でました。

 

引っ越しまで、あと半月。

少しずつ、私たちはその日に向かって、準備を始めています。