スーパースターへの道 in カンボジア

『星』に手を伸ばせ!!たとえ届かなくても in カンボジア

オカマ犬“さそり”が見つめる、スーパースターを目指すカンボジアの若者たちの青春

守護神

水祭りも終わり、いよいよ乾季到来!

・・・と思ったら、昨晩は大雨が降ったプノンペン。

うーん、乾季までもう一歩。

 

水祭り後、私たちにはまた新しい仲間が増えました。

 

↓こちらの写真、一番左端に写っているグレーの服の青年

f:id:rena19811026:20171021172553j:plain

彼の名前は、ホンといいます。

 

リンヤンの幼馴染なのですが、なぜだか「カミナリ親父のファン」ということで

ほぼ毎日のように我が家にやって来るようになりました。

しかも、ヤンもそうだったのですが、

ホンも編集や撮影などに優れた才能があることがわかりました。

そういうワケで、ヤンと共にエンジニア研修生としてCSAに仲間入り。

 

日々、カミナリ親父から学び

全力でPOLARIXのサポートをしながら、クリエイターチームの一員として成長しています。

👇地べたを這って!!ヤン、魂のダンスビデオの撮影!!!

f:id:rena19811026:20171109165856j:plain

 

先日のブログで

水祭り直前・これまでのカンボジア生活の中で最も大変な状況に陥りましたが!

 

と書きましたが・・・

水祭りが終わり、その問題に何とか落とし前をつけることができました。

 

まず、コン

彼は、9月末にCSAを離脱しました。

ルールを守れず、練習を怠けてしまい、それが何度も何度も続き

「なぜなのか」と尋ねると

「家族が心配だから」と、家族を言い訳にしてしまう。

一度はそれを許しましたが、何度も続くのは他メンバーの迷惑になってしまい

「練習をサボるのと、家族が心配なのと、何が関係あるのか」

と叱ったところ、半ば逆ギレのような状態になってしまい

「辞める」

と言い出しました。

いつか、コンが自分の弱さと向き合って、素直になれる日がきたら

また迎え入れたいと思いながら、

コンを家族の元へ帰しました。

 

しかし、コンはやってしまった

こっそりプノンペンへ戻ってきて、

他プロダクションの歌手のバックダンサーになっていたのです。

スタッフ・ボリャさんが偶然、コンがバックダンサーとして踊っているところに出くわしてしまいました。

もちろん、これは契約違反。

ポラリックスはテレビ局と大手企業と契約しているので、

コンは契約終了まで、勝手に他プロダクションや他企業のコンサートに出演してはいけないのです。

 

水祭り前、カミナリ親父は契約先に謝罪しに行き、当然ながらこっぴどく怒られました。

一時は、コンがこのまま契約を破り続けたり、これ以上誰かがポラリックスを抜けたりしたら、

ポラリックスの契約打ち切り!とまで言われてしまって

どうしたもんかと、カミナリ親父も私も、眠れない日が続きました。

(契約して半年足らずで、ヘアン、コンと契約違反になってしまっているので)

 

しかし、最終的に

カミナリ親父のクリエイターとしての技術と

ポラリックスのクオリティ高いパフォーマンスやポテンシャルが鍵となり

契約先は私たちを「カット」しませんでした。

 

そして、カミナリ親父はコンに対し

「これにサインをすれば、一定の期間をおいて、君はダンサーとして自由に活動ができる」

という、最後のコンに対する救いの一手となる契約書を作り

コンにサインをするように言いました。

逆に、これにサインをしないと、コンやコンの家族が

企業に対して違約金などを支払わなくてはならない事態に発展するかもしれないからです。

でも、コンはサインを拒みました。

俺は辞めたくなかったのに、ケンが辞めさせたんだ

だから、こうなったのは、全部ケンの責任だ

他のポラリックスのメンバーに迷惑かけようと関係ない

俺は何も悪くない

この3年間、俺はケンの愛なんて一度も感じたことはない

ケンの愛情なんて、全部、偽物だ

 

この話し合いの時も、コンは自分の弱さを露呈するかのように

通訳してくれたボリャさんには強い態度を示すものの

カミナリ親父の目は一度も見ることができず

一人で来るのが怖かったのでしょう、10代半ばほどの少年二人を連れてきました。

 

私は悔しいやら悲しいやらで、また、たくさん泣きました。

ヘアンも、最後は同じことを言っていたからです。

愛は、全部、偽物だ

 

ミッキーが優しく、電話で慰めてくれました。

「99の事を尽くしたって、最後の1しか覚えられない人もいる。

でも、ちゃんと全部見える人だっているよ。ママ、俺や、残ったみんなを見て。」

 

コンが、いつかポラリックスに戻る道は断たれました。

こうしてコンは、完全にポラリックスからも、仲間からも、離れました。

f:id:rena19811026:20171109183709j:plain

 

次に、水祭り前、私はティーと初の大喧嘩をしました。

ティーは、それまた何度言っても治らないのですが

自分の気分の良い・悪いで、人に対する態度が激変します。

機嫌が悪いとずっとふくれっ面で、人を無視したりします。

水祭り前、それがまた出てしまって、それまたすごく悪い態度で、

メンバー、スタッフ、カミナリ親父、全てを無視。

私、もう我慢できずにティーの胸ぐらを掴んで(おばさん、怖いでしょー)

「私は、アンタみたいな男は、大嫌い!!

自分の機嫌が悪いからって人に八つ当たりするような人は、大っ嫌い!!」

・・・と怒りました・・・しかも日本語でね・・・・

ティーは走って、逃げていってしまいました。

で、その後、ティーから長々とメールがきました。

「ケンが、俺のイヤなことばかり言うからだ!

ダンスも、他の勉強も、急にたくさんの仕事をやれやれって!

俺はもう、ケンの言うことなんか聞かない!!!」

 

カミナリ親父は、みんなを「プロデュース」する立場にいます。

ポラリックスのみんなが有名になるには、まずはお客さんに覚えてもらうこと。

だから、髪型や服装など、カミナリ親父が指示します。

そして、ダンスだけ出来ても、カンボジアではお金は稼げません。

いつか、みんなが独り立ちする日のために

カミナリ親父は様々な仕事をみんなに教えています。

ティーは以前に「映像の編集ができるようになりたい」と言っていたので

カミナリ親父は時間があればティーにやり方を教えて、宿題も出していました。

 

どうやら、それがイヤだったり、疲れたり、面倒だったりしてご機嫌斜めだったようです。

 

コンのこともあったので、カミナリ親父はすっかり落ち込み

ティーに「もう、君の好きなようにすればいい」と言い放ちました。

ティーがコンみたいに逆ギレってことになっても、もう仕方ない

頑張ってるメンバーを守らなくては

 

次の日、ティーから2枚のA4用紙を渡されました。

それには、ギッシリと反省文が書かれていました。

私は、それを読んで、また泣きました。嬉しかったのです。

「俺は、ケンが今まで俺にしてくれた事を、絶対に忘れない。

ケンや俺たちを困らせるヤツを、俺は、決して許さない。」

ティーは英語があまり上手ではないので、ミッキーがこの反省文を翻訳してくれたようです。

 

水祭り後のティーは、少しだけ変わりました。

毎朝、毎晩、ちゃんと自分から「おはよう」「おやすみ」を言ってくれます。

f:id:rena19811026:20171109180427j:plain

 

そして、最後の問題はまだ未解決なのですが

キンがまた最近、どうしても頑張れず、怠けてばかり。

それに、何回、注意してもSNSにネガティブな投稿をしてしまうのです。

「俺、いつこの仕事を辞められるんだろう」

契約先も見ている、みんなのSNS。

これもやっぱり、頑張っているメンバーの足を引っ張ってしまいます。

 

「キン、どうしてなんだ。どうして、こうなっちゃうんだ?」

この問いに対し、予想外の答えが返ってきました。

 

「ケンちゃん、コンが辞めたら、俺をリーダーにしてくれるって言ったろ。

でも、全然リーダーにしてくれないじゃないか」

 

そういえば、昔、昔、それまた昔・・・

もう過去の記事も面倒くさくて探せないけれど

カミナリ親父がキンに対して「お前がコンを支えるサブリーダーになれ」

と言ったことがあります。

 

どうして、今、キンがリーダーではないのかを説明しました。

リーダーというのは、面倒くさいことを自ら出来る人のこと。

チームのみんなの為に、尽力できる人のこと。

面倒くさい事をサボったり、怠けてばかりいる人を、誰もリーダーと思わないでしょ。

 

キン、それには納得した様子。(納得されても・・・って感じですが)

 

「キン、君も、もしどうしても続けるのが無理なら、ここから離れてもいいんだよ」

私たちの苦渋の決断に対し、キンからまた予想外の回答。

「でも俺、お金が欲しい」

「お金は、働いたぶんしか渡せない。

仕事を怠けてる人と、仕事を一生懸命に頑張っている人

同じお給料は、渡せないよ。」

 

すると、キンは呆れたように笑って、そしてため息をつきました。

今まで、見たことの無い、キンのその顔。見たくなかった、その顔。

「俺は、頑張らなくてもお金が欲しいんだよ。

もし金が貰えないなら、俺はコンと一緒にバックダンサーになる。

他の歌手のバックダンサーになるよ。」

「キン・・・今、自分の言ってること、わかってる?

コンのとった行動で、他の仲間がどれだけ大変だったかわかってる?」

「それに・・・前にキンが言ってたのは、家族と一緒に働きたいんじゃなかったの?

それで、CSAを続けるかどうか、悩んでいるんじゃなかったの?」

 

「他のみんなの事は、関係ない。もう、どうでもいい。楽に金が稼げればいいんだ」

 

一緒に話し合いに参加したボリャさんでさえも言葉を飲むような答え

 

私もカミナリ親父も、こう思いました。

コンにしろ、ヘアンにしろ、キンにしろ・・・やっぱり

シェムリアップでの数年、私たちが彼らに施したことが、ダメだったんだろうか

 

スーパースターになりたい

実力で、努力して、心も磨いて「本物」のスーパースターになろう

日本やタイや、いろんな国のダンサーやアーティストにお金払って来てもらって

レッスンして、一緒にいろんな勉強して、企画して

家族のこと、体調のこと、生活のこと・・・

全部、全部、100%で心配して、守りたいと思って

縛ろうなんて思ってなかった、ずっと良い仲間・良い家族でいたいと

もしCSAを離れても 

今でも毎日のようにチャットしているタタソヒャップのように、いたかった

 

でも・・・ダメだったな

シェムリアップで、残りのメンバーに「見習いなさい」と言ってた3人だった

f:id:rena19811026:20171109174517j:plain

 

その後、キンは田舎へと旅立ちましたが、彼の荷物はまだ我が家にあります。

そしてキンは、「やっぱりCSAに戻りたい」と電話をしてきました。

これからは、気持ちを入れ替えて、頑張ると。

いつ戻って来るのか知らないけど、これからキンをどのように迎えいれるべきか

チーム全体で悩んでいます。

 

CSAの創業メンバーがこうして次々と離れたり、離れそうになったり

芸能の神様は、まだ、私たちを「ふるい」にかけているのか

神様は何て意地悪なんだと思いましたが

 

実は、創業メンバーがまだ一人、残っていました。

「ケン、レナ、そろそろ俺が最初からいるってこと、認めてくれても良いんじゃない」

f:id:rena19811026:20171109184355j:plain

 

そう、ずっと認めてやってなかったけど、

ポラリックスのリーダー・ノリ

一番最初から私たちと一緒にいました。

なかなか素直になれず、「俺は歌なんかやらない」と言いながら

ずっとずっと、CSAに通い続けたこの人。

私とケンカが多くて、私はシェムリアップでこの人を何度も泣かした。

 

でもいつだったか、皆で星座占いをした時、君にこう言ったのを覚えている。

「ノリは蟹座。みんなの守護神。」

 

私たちを守ってくれるノリ

みんなを導いてくれるリン

まっすぐ、すくすく伸び続けるロイ

 

不安定だけど才能溢れるKA

変われるのか?ティー

どうするのか?キン

 

怒られてもめげないクールな女ボリャさん

未来のスーパーエンジニア・ヤン&ホン

 

そして

勝利の女神・ニタ

(なぜニタが“勝利の女神”なのか?またいつか、書きたいです。コレ、すごく神秘的な話なんです)

 

2017年も残りわずか

このメンバーで、神様の“ふるい”に揺られながら

行けるとこまで行ってみます。

 

「大丈夫、ケン、レナ。俺たちは絶対に最後まで諦めないよ」