スーパースターへの道 in カンボジア

『星』に手を伸ばせ!!たとえ届かなくても in カンボジア

オカマ犬“さそり”が見つめる、スーパースターを目指すカンボジアの若者たちの青春

でた!!ド・ロ・ボ・ウ・!!!

近づいてくる、月末。

遠のいていく、給料の支払い。

(カンボジア のんびりしてるよ 大企業)

 

我が家は総勢11人の大家族。

1カ月の給料は、国の壁を超えて皆ほぼ同じ。

 

そうなのです、我が家は一人残らず、月末は金欠なのです!!!

 

👇俺たち、金欠だけど人気者!イェイ!

 

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カミナリ親父と私は、カンボジアに引っ越してきて5年目。

初めてお会いする方には、当然ながら「カンボジアで何をしているのですか」

と聞かれ、「芸能プロダクションです」と答えます。

 

だいぶ時代は変わってきたとは思いますが、それでも、カンボジアというと

まだまだ諸外国のボランティア、NGOに支えられているというイメージ。

私たちも、「芸能プロダクションです」と答えて、それが真っ直ぐ受け入れられることは

まだまだ少ないです。

どうしても、「貧しいカンボジアの若者に夢を与える活動をしている」

と思われがちです。

 

カミナリ親父は、それが本当にイヤでイヤで、

(※注 もちろん、カミナリ親父はそういう活動をしている方達をとても尊敬しています。

5年カンボジアに住んで、まだまだそういう事が必要なのだと痛い程わかっています。

ただ、自分はそういうのではない、そういう柄じゃない、というだけです。)

 

俺たちはお互いにやりたい事をやっているだけなのだ!というのを

いろいろな方法で示そうとしてきました。

 

これまでお世話になったダンスの先生方にも、有難い事にそれを理解して頂いて

「日本人の先生と一緒にダンス」という動画はSNSに投稿しないようにしたり

(どうしても“カンボジアの貧しいけれど頑張る若者たちと日本人の交流”的になってしまうので)

 

ポラリックスのSNS(カンボジア人向け)には私やカミナリ親父など日本人が映らないようにしたり

工夫をしてきました。

 

それが、ポラリックス結成1年で、

カンボジアの大手企業のアンバサダーに就任できた一因でもあります。

(給料の支払い、いつも遅れるけどね)

 

今まで辞めていったメンバー含め、ポラリックスの中にも

この会社を「NGO」と勘違いしていた子もいて

それは何度もカミナリ親父に怒られてきました。

 

「俺たちはボランティアじゃない、誰かの寄付で支えられているのではない、

お前が本気で責任持ってやれないのなら、お前自身で金を生み出すアイディアに挑戦できないなら、

俺たちはあっという間になくなってしまうんだ」と

 

今、残っているメンバーたちには、カミナリ親父の気持ちは伝わっていて

「必死で努力したり、責任もって新しいことに挑戦したりしないと金持ちにはなれない」

というのが解っています。

 

とはいえ、シェムリアップでのトレーニング時代は

ポラリックスの稼ぎは“ゼロ”なので、カミナリ親父の仕事の稼ぎだけで運営してきました。

それで、家族はじめ応援してくださる方々にも、すごく迷惑をかけてしまったし

ポラリックスのお給料もすごく少なかったです。

(でも、それは仕方ない。日本の劇団四季だって、研修生はお給料なしだもん)

 

でも今年になってからポラリックスのパフォーマンスでお金を得られるようになり

プノンペンに来てからは、日本人・カンボジア人関わらず

会社のランニングコストを除いて、ほぼ同額のお給料でやっています。

 

一歩ずつ、カミナリ親父の理想とする体制に近づいています。

いつかは、この会社はカンボジアの皆のものになる。

私とカミナリ親父はここから去って、残ったカンボジアの皆のものになる。

それが自然な時代の流れってもんだし

そもそも「CEO」という肩書きなんて邪魔に思っているカミナリ親父は

その肩書きから解放されて、またパタパタと何処かへ宝探しへ行くのでしょう。

私は、半ばパニックになりながら、それについて行くのでしょう。

 

・・・で、前置き長くなりましたが

 

月末、我が家は誰もがお財布大ピンチになります。

 

そんな中、大変残念なことに、先日、私が誕生日を迎えてしまったのです。

わかってるよ、みんな、ケーキを買う金がなくて困ってるよねぇ・・・

みんな、毎年そうなんだけど、わかりやすいんだよね

サプライズがバレやすいというか

 

なんとかして「レナはケーキなんか要らないよ、気持ちだけでじゅうぶんよ」

という気持ちを伝えなければ

 

ポラリックスたち、そして私、お互いに

「今日、どうしよう・・・」

という気持ちをムンムンかもし出しながら、夜を迎えました。

 

夜、みんなは仕事で撮影へ。

ボリャ「レナさん、撮影に行くためのバイクのガソリン代、みんな、無い・・・」

わたし「えっ・・・私もあと10ドルしかないから、えーと、えーと・・・」

ボリャ「みんな、夕飯代もない・・・」

わたし「どうしようか、撮影現場でご飯でるか、聞いてみようか?」

ボリャ「聞いてみる」

わたし「いや、やっぱ、はしたないから止めようか」

ボリャ「とりあえず、家にあるカップ麺を食べて行くのがいい?」

わたし「そ、そうだね。で、帰ってきたらウチで米を食べればいいね」

 

そういうワケで、最後の10ドルの使い道は

5ドル→バイクのガソリン代

5ドル→私とカミナリ親父とニタの夕飯代

ということになりました。

 

よし、みんなが撮影に行っているうちに、私は部屋にこもっちゃおう。

「お疲れ様、おやすみ」

そうメッセージをして、今日の誕生日はなかった事にしよう。

 

すると、撮影に行ったみんなから吉報が!!

 

「レナさん、現場で夕飯でたよ!しかもピザだよ!!」

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ああ〜・・・良かったぁ・・・・

 

ホッと一息、私は予定通り、

「お疲れ様、おやすみ」

とメッセージして、さっさと部屋へ引きこもりました。

 

しかし・・・トントン、と部屋をノックする音

部屋の扉を開けると、撮影から帰ってきたみんなが勢揃い

そんなみんなが持っていたのは・・・

 

ピザ!!(ロウソクつき!!)

 

「こ・・・このピザって、もしかして・・・・」

 

「俺たち、金なくて、みんなで足しても小ちゃいケーキしか買えなかったの!」

「だから、撮影現場からピザをこっそり1枚持って帰ってきたんだ!」

「1枚、食べるの我慢したんだよ!」

「泥棒だよ、俺たち、泥棒しちゃったの!あははは」

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みんなの「泥棒」劇に大爆笑しながら

私はピザに突き刺さったロウソクの灯りを吹き消しました。

そして、小さな小さなケーキを11人ぶん、無理やり切り分けて

みんなで一口でそれを食べました。

いつも通り、個々のケーキの大きさでモメました。

 

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この夜

私たち11人は夜遅くまで、家でゲームをして過ごしました。

 

まずは「二人羽織ごっこ」から始まり

クメール語、日本語を織り交ぜた早口言葉ゲーム

(負けた人が、ビールを飲む!という決まり。

お金が無くて人数分のビールは買えず、お椀にビールを入れてストローで飲み回しました)

 

みんなで酔っ払って、ゲラゲラ笑いながら

ビールがなくなるまでずーっとずーっとゲームをしました。

 

ビールがなくなり、日付が変わる頃、チーム30代後半(私とカミナリ親父)ぐったり

「もう疲れたし、酔っ払ったから寝るわー」

「えー??1時までカラオケしようよー!!ねぇー!」

「もー無理!!」

「ちぇっ」

 

チーム若者は、夜遅くまでウチのスタジオでカラオケ大会をした様子。

「YO, YO, レナ!た、た、誕生日!!お、お、おめでとう!!」

というオリジナル・ラップを、皆で酔って歌いまくる映像が送られてきました。

 

 

人生最高にお金がなかったけど、

人生最高に笑った誕生日でした!!

 

今の私の家族👇こっそりミッキーが合成されています

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本当にありがとう、かわいい泥棒さんたち

 

お互い、迷ったり、泣いたり、見失ったりすることもあるけど

どんな距離でもお互いの幸せをフェアに想い合えるような

そんな関係でいられるといいね

 

ちなみに・・・

 

この日、全ての財産を使い果たした我々ですが

次の日、無事にお給料をもらいました。

 

めでたし、めでたし