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オカマ犬“さそり”が見つめる、スーパースターを目指すカンボジアの若者たちの青春

ヘアン離脱

CSA Talent Agencyに所属するユニット“POLARIX(ポラリックス)”を応援してくださっている皆様へ

 

この度、またこういうタイトルのブログを書かなくてはならないこと

本当に辛く悲しく

そして大変申し訳なく思います。

 

POLARIX(ポラリックス)のメンバー、Haru Heang(ヘアン)

6月19日をもって退団致しました。

 

これまでの別れの中で、最も辛くて、悲しい別れとなりました。

 

ヘアンが私たちを、そして他のメンバーを、裏切りました。

わからない、これが裏切りというのかわかりませんが

そう思わないとやっていけないような別れでした。

 

もうPOLARIX(ポラリックス)はテレビ局などと契約しており

契約期間にメンバーが辞めることは出来ません。

 

つい最近、メンバーとスタッフ全員で

「一緒に頑張ろう」

と“宣誓書”にサインをしたばかりでした。

もちろんヘアンも。

 

 

 

私とは、1年半に渡りヘアンと同棲生活をしてきました。

彼女の良いところ、そして、悪いところも見てきました。

そして、彼女のことを本当に娘のように思っていました。

悪いところも含めて、愛していました。

 

だから、彼女に厳しく接することもありました。

 

例えば、彼女はお金のトラブルが多く

ヘアン自身の浪費癖、ヘアンの家族も貧しいことから

友達や元恋人にお金を借りては返さないままでいたり

それが原因で信頼を失ったり

私にお金を無心してくることもしょっちゅうでした。

他メンバーにも。

 

彼女がいろんな方面からお金を借りっぱなしでは、いつまでも自由になれないと懸念した私たちは

お金を、他の誰かから借りないで

雇用主である私たちが貸す

その代わり、毎月のお給料から少しずつ引いていく

と、ヘアンと約束しました。

 

最終的には、それも忘れていた、忘れたことにしたのか分かりませんが、

「お給料が少な過ぎる」とも非難されました。

 

ヘアンは、口の軽さや発言の適当さでもトラブルを起こすことがあって

メンバー間の喧嘩の引き金になったり

人を期待させて傷つけたり

それも何度も怒ってきました。

 

ヘアンは会った時から人から物を貰うのが当たり前になっていました。

何かをもらうと、ヘアンは見事に相手を喜ばせることが出来ました。

「最高、本当に嬉しい、ありがとう!」と相手を抱きしめたりして。

よくタタがその様子を揶揄していました。

「どうせ、また“きゃー!嬉しい〜!こんな素敵なものくれるの”とか言って大袈裟に喜んで、

その後はこんなモノ要らないとか言って私にまわしてくるんでしょ」

「いいのよ、何でも喜んでおけば」

 

細かい物なら黙って他人のモノを持って行ったって平気だろうという考えも持っていました。

それも何度も怒りました。

 

ヘアンは、誘惑というか、甘い話にも弱い面があって

それも何度も叱りました。

遊び惚けて時間を忘れ、他メンバーに迷惑をかけることもありました。

しかし、この時のことも「私に自由に休みをくれない」と非難されました。

 

blog.cambodiastarsacademy.com

 

私は24時間あれば完璧に踊れるのに、私のことを信用してない

私のことを信用してるというのは嘘だったのね!と・・・

 

特に夫は、ヘアンに嫌われるのを恐れながらも

厳しく接してきました。

本当に大事に思っていたからです。

 

 

いつも、ヘアンの部屋から

ヘアンの笑い声が聞こえてくると幸せでした。

シャワールームからヘアンの歌が聞こえると、夫は

「あいつは良い声してるなぁ」

と聴いていました。

 

ヘアンの家族のことも、大事に思っていました。

ヘアンのご両親や兄妹がウチに居候していたこともありました。

ヘアンの部屋から、ヘアン、コン、そしてヘアンの家族の笑い声が聞こえてくると

私たちの幸せはさらに大きくなりました。

 

ヘアンはいつもシャワーを浴びながら

「かーっ!ぺっ!」

と痰を吐くので、毎晩それを聞いて

「あいつはオッさんかよ」

と笑いました。

 

ヘアンは歩きながらオナラをするので、いつも夫と私とヘアンで大爆笑していました。

 

夫と私は、もちろんヘアンとずっと一緒に居たかったのですが

ヘアンを縛ることが私たちの愛ではないことも、解っていたつもりです。

ヘアンがすぐにでもCSAを出て行くであろう事も覚悟していました。

 

 

ヘアンは最後

私、夫、そして他メンバーを嘲笑い、見下しました。

 

突然、別人になってしまったヘアンにKong Jubi(コン)は大声で泣き崩れました。

泣き崩れるコンの肩を、ヘアンはフフフと笑いながら軽く叩きました。

 

ヘアンは私たちをののしり怒鳴りちらし

みんなを悲しみの渕に追いやり

高飛車な笑みを浮かべて「じゃ、2年間、どうも」と会釈をして

出て行ってしまいました。

 

ヘアンの悪い面も含めて、愛してきたつもりだった

本当に大事に思っていました

 

映画「男はつらいよ」の寅さんの家族が

“寅はバカだねぇ”

と言う気持ちと全く同じ気持ちで

ヘアンにトラブルがある度に

“ヘアンはバカだねぇ”

と思って来ました。

「バカ」は、私たちにとっても、POLARIX(ポラリックス)メンバーたちの間でも

最上級の愛の言葉です。

 

お互いに「バカ」と言えることに、幸せを感じてきました。

 

ヘアンを引っ叩きたい気持ちに増して、あまりに悲しく

夫も含め、メンバー全員

泣き崩れました

 

Lux(ロイ)が、泣きながら、私にこう言いました。

 

「Rena, me, happy, CSA. me, happy, CSA」

 

私はロイをぎゅーと抱きしめました。なんて愛しい宇宙人なんだろう

 

Juvie Lin(リン)Van Norith(ノリ)が、涙にくれる私と夫の肩をぎゅーと抱いてくれました。

 

夫は、この時間に仕事でネパールに旅立たねばならず

King(キン)T(ティー)が泣きながら

「ケンちゃん、パスポート持った?カメラのバッテリー持った?」

と夫に確認してくれました。

夫も泣きながら

「うん、持った」と。(結局、いろいろ忘れてったけど)

 

みんなで泣きながら、いっぱい夕飯を食べました。

みんなは泣きながら

「ケンちゃん、ご飯食べずに行っちゃったねぇ」

「お腹すいてないかなぁ」

と話していました。

 

ヘアンを尊敬し、ヘアンを崇拝していたKA(ケーエー)

完全に私たちに対して心を閉ざしてしまったと思われましたが

とある女の子のパワーで、復活。

歌の練習に励み出しました!

 

いち早く異変に気づいたオーストラリアにいるミッキーとスカイプで長話をしました。

ボリャさんと励ましあいました。

カンニャ(初代マネージャー)と昔の懐かしい写真について話しました。

タタとも深夜までチャットしました。

 

私たちは

これからも残ったメンバーを信じてやっていくしかありません。

 

二度とこんな事は無いだろうと何度信じても

こういう事が起こる

 

でも、他にどうしていいか分からないし

皆を信じて、前に行きます。

 

こんなに優しく、真っ直ぐで、バカで、可愛いメンバーたちを

疑うつもりも、縛るつもりも、甘やかすつもりもありません。

 

夫はみんなに宣戦布告しました。

「俺は、箸の持ち方ひとつだって、これからもうるさく言うからな」

みんなは、頬を涙に濡らしたまま、ニヤリ

 

もしかしたら、そのせいで

何でも「いいね」と言ってくれる人のところに

行ってしまうようなこともあるかもしれないけど

 

でも、私たちはみんなを本気で愛しています。

 

愛するということは、相手に好かれることを優先すべきではない

愛するということは、従わせることではない

愛するということは、縛ることじゃない

愛するということは、疑うことじゃない

愛するということは、上辺だけの会話でわかったフリをすることじゃない

愛するということは、見せびらかすことじゃない

愛するということは、世界に属する相手の未来を想うこと

 

私と夫は、それを自分の家族からずっと昔に学んでいました。

 

これまでと同じように、それぞれの夢に向けて、一緒に行くつもりです。

残ったメンバーは次の仕事に向けて元気いっぱい練習を始めました。

 

応援してくださっている皆さんには

私と夫の力不足でこういう報告をしなくてはならないこと

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

私たちのヘアンへの愛情が、彼女には重かったのかもしれません。

それが窮屈だったのかもしれません。

煩かったのかもしれません。

 

私たちには子供もいないのに、ヘアンを娘と思って接したことがダメだったのかもしれません

彼女が誰にでも言う

「I love you」

を、完全に自分たちが彼女に想う

「愛してる」

と重ね合わせてしまったのがダメだったのかもしれません。

 

 

でも、これからも続けます。

POLARIX(ポラリックス)への永遠の愛を、誓います。