スーパースターへの道 in カンボジア

『星』に手を伸ばせ!!たとえ届かなくても in カンボジア

オカマ犬“さそり”が見つめる、スーパースターを目指すカンボジアの若者たちの青春

今、この時、この瞬間

 

現在、ポラリックスのみんなは、新しいミュージックビデオの制作に取り組んでいます。

どんな内容かは、一応、まだ内緒なのですが

今回のビデオでは「天使の役の女優」が必要なのだとか。

 

なかなか女優が見つからなくて、みんなは毎日、討論しながら悩んでいます。

 

あんまり煮詰まったみんなに

「もうこの際、面倒くさいからレナでいいんじゃね?」

「レナ、顔は適当に隠せるし、天使の演技、適当にやってよ」

と言われました。ひどいでしょ。

 

 

前回のブログでキンが卒業したことをお伝えしましたが

 

blog.cambodiastarsacademy.com

 

今でも当たり前のようにキンとチャットしています。

4年間も一緒にいたけど、こうして家から彼がいなくなっても

またどこかでバッタリ会って、

「あんた、またお腹がブヨブヨしてるじゃない」

と言えそうで、ちっとも寂しくありません。

 

三代目ダンス講師・ナス先生に、キンが辞めて、てもちっとも寂しくない旨を報告したところ

「最後の最後まで、アホのキンらしいですね

キンは、今日この瞬間を生きるという点では僕の先生です。

思わずお茶を飲みながら爆笑してしまいました。」

とお返事いただきました。

 

なるほど、アイツは確かに「その瞬間」を生きてるわ

過去でもなく、未来でもなく、ただ「その瞬間」を生きてる

 

キンはどうやら、来月から一年間、タイに出稼ぎに行くらしくて

「あんた、タイに何の仕事をしに行くの?」

「わかんない!兄ちゃんと一緒に行くんだー!」

「あんたねぇ、何の仕事をするかもわからないのにタイに行くの??

言っとくけど、タイにだって悪い人はいっぱいいて、悪い会社だってあるんだから

気をつけなよ!!」

「ええっ!?本当に??うん、まあ大丈夫だと思う」

「大丈夫なら良いけどさ。頑張りなよ」

「はい」

というやり取りをしました。

 

もう、本当にバカ。過酷な労働じゃないといいな、騙されたりしないといいな

一応、遠くから見守っといてあげる

 

 

 

この写真は昨年、私の母がカンボジアに来た時のもの。

キンが優しく母の面倒をみてくれました。

 

「レナさん、今年もオバアチャン来るんでしょ。会いたかったな」

 

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キンが去った直後、私の母はカンボジアにやって来ました。

成田からプノンペンで直行便ができたとはいえ

現在の母が、一人でプノンペンまで来ることが心配でしたが

今回、たくさんの方が母を助けてくれました。

 

まず日本のANAの空港カウンターでは

ANAのスタッフさんが母の代わりにビザ申請書類を書いてくださいました。

「日本語しかわからないので、そこのところヨロシク」という内容の手紙まで書いてくれたのです。

さらにプノンペン空港に到着し、空港内で彷徨っていた母を

日本人の30代くらいの男性グループの皆さんが助けてくれました。

 

母と一緒にビザを取ってくれ、空港の出口で私が到着するまで母と一緒に待っていてくれたのです。

ろくにお礼も言えなかったし、名前も聞けなかったけど

本当にありがとうございました!

 

去年も書いたのですが・・・

 

今の母には、母だけの世界があります。母の脳内に、その世界はあるのです。

私はどうしても、その「母の脳内の世界」から、母を引きずりだそうとしてしまいます。

そうすると、母はひどく怒るんです。

何が引き金になるか分からないことだらけで

「なんで、今の一言をそんな風に解釈するの???」

となる事も、たくさんあります。

 

なんで、そんな事を言うの

なんで、そんな事言い方をするの

 

私は母の状態を頭で解っていながらも、腹立たしく、悲しい気持ちになって

母を脳内の世界から引きずり出そうとしてしまうんですよね、意味ないのに。

 

今回は、母が来る直前にカミナリ親父と約束しました。

「母に対して、絶対に怒らないこと」

 

母がプノンペンにいたのはたった4日間だったけど

それでも難しかった、約束を何度も破りそうになりました。

 

でも、みんなのおかげで何とかなった

 

私はカンボジアに来てから初めて、母と喧嘩をしない数日間を過ごせました。

 

カミナリ親父、ボリャさん、ポラリックスのみんな、スタッフのみんな

IMO、もちこ

トゥクトゥクドライバーさん、

その辺の知らないカンボジア人のおっちゃん、お姉さん

 

本当にありがとう、私とお母さんのこと助けてくれて

 

お母さんは、私の言うことはあまり聞かない

 

お肉やアイスばかり食べるので「健康のために野菜も食べなよ」というと怒る。

「肉体労働者なんだから、いいの!」と怒る。

「肉体労働をしてたのは、昔の話でしょ!?野菜食べないと病気になるよ、

野菜は健康に良いんだよ、常識だよ!」

とつい言ってしまって、そうすると

「常識って、どんな意味?」と返ってきました。

 

でも、私以外のみんなが言うと、野菜食べる(笑)

 

 

 

暑いカンボジアに大量の毛糸を持ってきて、みんなに毛糸の帽子を作るんだと張り切る母

でも、昔みたいにはもう手が動かなくて

「針がうまく動いてくれない」

とグチャグチャになった毛糸を投げ出してしまった。

でも、そんな母を、ポラリックスたちは愛おしそうに写真を撮ってくれた。

「オバアチャン、一緒に写真とろう!」

 

せっかくカンボジアまで来たけど、一日の半分以上は、私の部屋で眠って過ごした母。

 

IMOには

「日本には、ディズニーランドっていうのがあるんだよ」

なんて話してた(笑) 。思わず

「何言ってんの、誰でも知ってるよ」

なんて母のことを笑ってしまって、あ、やっちゃった!と後悔したり

でもIMOは優しく、母と一緒にお散歩したり、ご飯を食べたりしてくれました。

 

最後の日には、みんなは母のために料理をしてくれて、

「おばあちゃん、大好きだよ、また来てね」と書いたケーキまで準備してくれました。

ノリは、ミッキーのギター伴奏で歌も歌ってくれて

母はノリの歌を聞きながらゆっくり手拍子をしていました。

日本でイヤなことがあったら、ノリの歌を思い出すのだと言っていました。

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帰りのプノンペン空港では、またもANAの日本人スタッフさんが優しくしてくれて

母と一緒にイミグレを通り、搭乗口まで案内してくれました。

彼女のおかげで、母はおしゃべりをしながら楽しそうに去っていきました。

 

本当にありがとう、ANAのスタッフさん

 

日本人も、カンボジア人も、優しいな

もちろん、日本にもカンボジアにも優しくない人はいるけど

でも、優しい人だってそこらじゅうにいる

 

もし、日本という国に息苦しさを覚える人がいたら

日本だって、他のどの国にも負けない優しい人がいっぱいいる国だと

忘れないでほしいなぁ

 

 

日本にいる父からは

「自分は、お母さんと上手く付き合っていくから心配しないように

君は、自分のするべき事に専念しなさい」

というメールが届きました。

 

お母さんはいつもお父さんの悪口ばかり言うので

私はそれが苦痛でたまらない

お母さんのことも、お父さんのことも大好きなのに

なんでお母さんは、お父さんのことをそんなに悪く言うんだろう

私がお父さんのことを「そんなに悪く言わないで」と言うと

「レナには私の気持ちはわからない、もう縁を切る」なんて言って、怒る母

 

お父さんは、お母さんのことを、とても大事にしているんだよ

そう言うと、お母さんはめちゃくちゃに怒るから、もう言わないけどさ

 

本当はお母さんも、お父さんのことが大事だったりするのかな

悪口ばっかり言ってるけど、本当は大事なんでしょ?

 

 

私は将来、どうなるんだろう

母のように、脳内に自分だけの世界、過去と今と未来が混ざった世界ができるのかな

それとも、父みたいになるのかなぁ

 

とりあえず、今のうちからカミナリ親父には毎日、感謝しよう

私みたいなモンと結婚してくれてありがとう

カミナリ親父の最高な家族の一員にしてくれて、本当にありがとう

 

カンボジアの家族の皆にも毎日、感謝しよう

カンボジアの家族になってくれて、本当にありがとう

みんなとの「今日この瞬間」を大事にするよ

 

 

お母さん、はるばるカンボジアまで来てくれて、ありがとう

いつも心配してくれて、ありがとう

ずっとずっと、元気でいてね

 

日本とカンボジア、ANAの直行便で6時間

シェムリアップ⇄プノンペンの夜行バスより、近いよ!

お母さん😊